あまりのレベルの高さに何をどう準備していいのやらわからず、 緊張しまくっての参加でした。 前々日にダンスの仕方を教わり、前日にテーブルマナーを教わるという なんとも行き当たりばったり的な準備だったので、式当日は 緊張の絶頂でした。
私が参加したのは受賞式ではなく、授賞式後の晩餐会です。 そこには、1300人あまりの人が参加し、当然、受賞者やスウェーデンの 王族もそのディナーを楽しみました。
晩餐会自体は非常に高貴な感じで、よい経験となりました。 実際、学生の席というのは一番壁際で、中でも私の席は一番端ということも あり、何かイベントをしているのはわかるのですが、柱が邪魔でなにも 見えませんでした。。。逆にテレビでは見えないところを楽しめましたが。 そして、私の席の周りはすべて学生ということで、 真ん中の高貴な感じとはうって変わって、なごやかなものでした。 マナーについても、正直忘れてしまっていたのですが、隣りの人が教えてくれて、 間違えたところで特に目立つものでもなかったので、本当に楽しむことができました。 では、dinnerのお味はというと、正直、仙台にある私のアパートの近くの とあるお店の食事の方が美味しいと思います。でも、格式高さはやはり 今までにない経験です。 内容は、まず前菜にチーズとサラダ、メインに冷めたフィレ肉、 デザートにレアチーズケーキ(多分)、各々に白、赤、甘いワインがついていました。 詳しい内容が知りたい人はメール下さい。 メニュー表に書いてある内容をそのまま書いて送ります。(多分フランス語。私 には解読不可能。。。)
dinnerの後は、階を一つ上がったところのダンスホールでダンスを楽しんだり、 談笑をする時間が小一時間ほどありました。 私は、Kingや田中氏、小柴氏とお話をするべく、彼らを探しました。なんせ1300 人がそれほど広くない部屋に集まっているので、探すのは至難を極めました。 やっとのことでKingを見つけたのですが、彼と話すためには約10人ほどの セキュリティーと格闘しなくてはならないので(したところで、無理でしょう が)、5mあたりからぼーっと眺めて、すっぱり諦めました。
ふと横を見ると見た顔があり、それが田中氏でした。どうやら丁度Kingにあいさ つをして、出てきたところのようでした。 さっそくお話を、、と思ったのですが、私よりすばやく割り込んでくる人達がい ました。おわかりでしょう。日本人リポーター達です。彼らはひとしきり インタビューをした後、田中氏が移動する間もずっと周りを囲んで離れません でした。田中氏が何かするたびに、後からそれを覗き込んでいました。 私は結局、話しかけるのを諦めて、小柴氏を探すことにしたのですが、結局見当 たりませんでした。かなりお疲れだったのでしょう。先にお帰りになったのだと 思われます。こちらのテレビでは小柴氏がdinner中眠そうにしているのが、 何回も流れていました。
私は結局その後、知り合ったスウェーデンの学生と写真を撮ったり、話したりし
てその時間を楽しみました。そして、その後にあるパーティーに行くべく、階を
下りると、丁度田中氏がリポーターから開放されて、たたずんでいるところに遭
遇しました。
いろいろ考えていたのですが、あまりに突然だったので、言いたいことを忘れて
しまい、とりあえず、お祝いの言葉と、出身校が同じであることだけは伝えられた
と思います。
話した感想は、、、田中氏は非常に疲れていました。 多分、リポーターのせい
でしょう。初め私が話しかけた時、多分彼は私もリポーターの一人と思ったのか、
一歩後ずさったのが、印象的でした。なので、私は写真を一緒に撮れれば、と思って
いたのですが、そんな雰囲気でもなかったので、諦めました。
しかし、私が同じ大学であることを知ったときに彼が言った言葉に、彼の本音を
聞けたようで、それだけでも話せてよかったと思います。
ここで、断言できることが2つあります。
1:今、癒しが必要なのは、本人(と夫人)です。
2:ダンスをしなかったのは、できなかったのです。(リポーターのせい)
これは、こちらの学生から聞いた話なのですが、日本のマスコミがひどい、 ということが、スウェーデンのテレビで言われていたそうです。 今回のノーベル賞で、約100人近くの日本のマスコミの人がスウェーデンに来て いたそうですが、彼らは田中氏につきまとい、記者会見の場でもくだらない質問を するということがとりあげられていたということです。 それをスウェーデンの学生から聞かされたとき、非常に恥ずかしかったです。 さらに言われたことは、小柴氏も受賞者ではないのか?と。。。
とにかく、今回晩餐会に参加できたことは、私にとって有意義なものでした。 マスコミに踊らされることのないよう、真の田中氏、小柴氏そして彼らの業績を 見るようにしましょうね。
では、また。